最近は日本も少しずつグローバル化が進み、いたるところで外国人労働者をみかけるようになりました。そのため、最近は採用の際に英語能力を重要視する企業も増えてきています。面接や書類審査の時に英語能力を図るために見られるのが、その人が所持する英語資格です!
英検やTOEICなど、英語の資格って、実はいろいろ種類があるんです。それぞれの資格に特徴があり、企業が目安とする基準も異なります。
今回は、英語資格ごとの特徴と目安にしたい基準をそれぞれご紹介します!
■ 日本英語検定(英検)
英検は、日本では一番メジャーな英語資格だと思います。それもそのはず、基本的に日本人のために設計された英語検定だからなんです。高校性の時に受講したことがある人も多いのではないでしょうか。
英検は試験がレベルで分けられていて、3級以上では英語面接試験も実施されます。結果は合否で出ますが、レベル分けも細かいため自分の実力に合った挑戦をすることが可能です。回数は年3回とやや少なめですが、試験の実施会場が多いので受験しやすいと思います。
英検の最大の利点は、「参考書が多いこと」です。何気ないことのようですが、「過去問が沢山公開されている」「攻略法が確立されている」「勉強方法もたくさんある」ということは、試験自体は難しくても資格を取得するハードルを下げることが可能であるということです。
英検を就活に活かすのであれば、最低でも「2級」以上を目指しましょう!2級あたりから問題もぐっと難しくなるほか、面接試験が導入されるため「ちゃんと英語を話せる」という認識になるからです!
懸念点は海外での知名度。日本国外では英語の資格として認知が低いため、資格としては弱くなってしまいます。
■ TOEIC
就活対策としての使用頻度なら、TOEICが日本ダントツ人気です!中国や韓国などでも広く採用されているため、アジア圏の商社などを目指す人にもってこいの資格かもしれません。
ビジネスシーンで活用できるように問題が組まれているので、社会人向けといえるでしょう。テスト回数は年間10回と多く、会場が多いのも特徴。試験の結果は合否ではなく点数で出るため、いつでも受けることができ、自分の英語力の指標にすることができるのがポイントです。また、TOEICも参考書が非常に多いです。目標スコア別に本が用意していあるくらいなので、自分に合ったものを選びましょう!
以前はリスニング・リーディングしかありませんでしたが、現在はライティング・スピーキングも試験に組み込まれているので、「TOEICは得点が高くても実力に直結しない」という印象も薄れつつあります。(2種類のテスト受講が必要です)
TOEICを就活に活かすのであれば、目指すべきスコアは最低でも「600点前後」になります。(990点満点)ただし、このスコアは最低ラインですので、もし英語を積極的に使う仕事に就きたい場合は「最低800点以上」を目指す必要があると言えます。
■ TOEFL
進学や受験に使用するなら、TOEFLがベスト。海外へ進学・留学する際に英語能力を問う項目があるのですが、英検やTOEICだと海外での知名度は低いため、有効な資格として扱われない場合があるからです。
進学・留学向けの資格なので、内容もアカデミック寄りに作られています。そのため、「TOEICや英検でいいスコアを取れるのに、TOEFLは難しい」と感じる方も少ないようです。
以前は紙ベースの試験でしたが、現在はTOEFL iBTという、パソコンで受講するタイプの試験になっており、点数も120点満点に変更されています。
進学や留学でTOEFLのスコアを使いたいなら、最低でも「65点前後」を目指す必要があります。(TOEICスコアの700点くらい)しかし、有名校になると「90~100点前後」のスコアが必要になる場合もあるので、事前に確認するようにして下さい。
■ IELTS
IELTS(アイエルツ)は、英語の環境で授業についていく英語力、または仕事や生活をしていく英語力がどの程度あるのかを測るために開発された英語資格で、世界140カ国で採用されているので、日本だけでなく世界で活躍したい人におすすめです。また、現在は海外研修や永住権取得の際にも必要とされています。
日本よりも海外での認知が高いため、ワーキングホリデーを使って海外でアルバイトしたい人にピッタリの資格!日本だけでなく、海外でも同じテストを受けることができます。
基本的にはTOEFLに近い内容ですが、スピーキングが面接官と対面だったり、パソコンではなく筆記形式なため、人によってはTOEFLよりIELTSの方が簡単と感じるようです。ただし、英検やTOEICと比べると難易度が高いです。
IELTSは合否でなくスコアが出ます。(1.0~9.0まで)
就活でIELTSを活かすのであれば、「5.5」を目指すと良いでしょう!これは、英検だと「2級」、TOEICだと「700点」くらいになります。
IELTSは日本で受験しようとすると、やや費用が高いです。ただ、会場や開催頻度は多いので挑戦してみるのもよいでしょう。
■ ケンブリッジ大学英語検定
ケンブリッジ英語検定は、日本での知名度は低いものの、世界基準でみると「最も権威の高い英語資格」です。ヨーロッパを中心に世界中で幅広く採用されており、10,000を超える企業・学校・政府等の団体で英語力を証明する試験として評価されています。
イギリスのケンブリッジ大学が運営しているテストなので、実践向きで高水準に洗礼された試験内容が最大の特徴。単純な文法力・単語量だけでなく、機転や応用力が求められます。
レベルに応じてテストが分けられていますが、基本的には5つに分けられます。(KET/PET/FCE/CAE/CPE)また、テスト結果はスコアではなく、合否で出ます。
目指すべきなのは「FCE」のレベルですが、TOEICだと800点、英検だと準1級、IELTSだと6.5なので、簡単ではありません。ただし、ケンブリッジ検定は一度取得さえすれば再受験の必要がなく、一生有効な資格ですので、目指してみる価値はあるでしょう。
日本で受講する際の問題点は、試験会場と参考書の少なさです。独自に勉強して試験を受けるのが大変なので、ケンブリッジ検定を取得するために短期留学するのをお勧めします。
■ まとめ
有名な英語資格を5つ紹介しましたが、今回紹介した資格以外にもより専門的な英語資格もあります。(J-shine、TESOL、TECSOLなど)
アナタが目指す分野によって資格を使い分けて、就活を有利に進めてください!
日本ワーキング・ホリデー協会
KOTARO