「I am Japanese」の「Japanese」は形容詞だから、冠詞が付かないと言うのはわかります。では、「I am New Zealander」も形容詞で冠詞が付かない、となるのでしょうか?
「Japanese」は後ろに名詞が続く場合があるので形容詞、と言われても納得出来るのですが、「New Zealander」が形容詞で後ろに名詞が続くことってあるのかな?と思いまして…
「New Zealander」の品詞は何でしょうか?同じ人種を表す言葉で、冠詞が付いたり付かなかったりはあるのでしょうか?
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今回は、読者さんから届いた質問にお答えします!
冠詞と形容詞
まず最初に、英語における「冠詞」と「形容詞」について解説します。
「冠詞」とは、名詞の直前につきどのような名詞なのかを説明する語の事を指します。名詞の前につく「a」「an 」「the」のことですね。
「形容詞」とは、名詞の形や性質、状態などを表す語です。 名詞の前に置いてその名詞を説明したり、be動詞の後ろに置いて主語を説明したりします。
「I am Japanese」「I am a Japanese」どっちが正解?
ここからが本題ですが、結論から言うと「どちらでも正しい」が正解になります。
「Japanese」は名詞と形容詞どちらの意味も持ちます。
そのため、「I am Japanese」とい文章であれば自動的に「Japanese」は形容詞となり、反対に「I am a Japanese」という文章であれば自動的に「Japanese」が名詞になるので、文法としてはどちらも正しいという結果になります。
ただし、一般的には「Japanese」を形容詞として考えるので、「日本人です」という意味であれば「I am Japanese」の方が適切といえるでしょう。冠詞を付けるのであれば、「I am a Japanese person」のように後ろに名詞を付けます。
他の国籍の場合は?
日本以外の国籍の場合も、基本的なルールは日本の場合と同じです!
「American」「Chinese」「Irish」など、ほとんどの場合その単語が形容詞と名詞の両方の意味を持つため、冠詞を付けてもつけなくても間違ってはいない文章となります。だた、「○○人です」と言いたいのであれば形容詞として使う方が適切なので、冠詞を付けない方が違和感がないと思います。
もちろん今回質問で来ていた「New Zealander」にも同じルールが適用できます。ただ、ニュージーランドの方々は自分たちニュージーランド人のことを「New Zealander」と呼ぶこと自体ほとんどありません。
ニュージーランドの方々は自分たちのことを「Kiwi(キーウィ)」と呼びます。「Kiwi」とはニュージーランドに生息するキウイフルーツに似たニュージーランドの国鳥です。元々は名詞以外の意味を持たない単語ですが、形容詞、もしくは固有名詞として使われるため冠詞は付かず「I am kiwi」となります。
日本ワーキング・ホリデー協会
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