文法的には間違ってはいないけど、本来言いたかったニュアンスとは違った意味で伝わってしまい、相手を不快にさせてしまう。英語にはそんな、使わない方がいい表現がいくつもあります。 中には「え!?これもダメなの?」というレベルの表現もあるので、これから紹介する表現は必ず頭に入れておいてください。 1)聞き返すとき一言 相手が行ったことを聞き取れなかった時、「What?」だけで聞き返すのはNGです。「なに?」と聞きたいわけなので文法としては間違っていませんが、とても失礼に態度に受け取られます。(喧嘩腰の態度に受け取られるかも) 相手に聞き返すときは、「What was that?(今なんて?)」「Could you say that again?(もう一回言って?)」がよく使われます。もし聞き返しを一言で済ませたいなら、「Sorry?(ごめん、なんて?)」と伝えるのがベターでしょう。 2)「~できますか?」 例えば「一緒に野球できますか?」と誰かを遊びに誘いたい時、「Can」を使って「Can you play baseball with me?」と聞きたくなりますが、この表現はNGです。 「Can」は「~ができる能力を有していますか?」という意味を内包しているので、上記のような聞き方をすると「私と一緒に野球できるだけのスキルがありますか?」という意味になってしまうんです!これはかなり失礼な発言になってしまいますね。 一緒に野球をしたい時は、「Do you want to play baseball with me?」と聞きましょう! […]
Posts Tagged: 英語表現の違い
英語で会話をしていると、意味は分かるけど文脈とは関係なさそうな、「ん?」と思うフレーズが出てくることはありませんか? ほとんどの場合、それらは日本語の慣用句、英語では「イディオム」というものなんです。 今回は、知っておくと便利なイディオムを紹介していきます! 1)慣用句とは?イディオムとは? 慣用句とは、二つ以上の言葉が結びつき、新しい特定の意味をもつ表現のことです。比喩表現とも言われますね。 例を挙げると、「悪いことを辞める」という意味の「足を洗う」や、「嬉しいことのたとえ」という意味の「天にも昇る」などが慣用句にあたります。 気にかけていなくても、皆さんも普段の生活でも何気なく使用しているのではないでしょうか。 Idiom(イディオム)は、「慣用句の英語版」という認識でOKすが、厳密には「慣用句、成句、熟語(個々の単語の意味からは全体の意味が類推できない語句・表現)」のすべてを内包する言葉となるので、注意しましょう。 2)代表的なイディオム 天にも昇る気分:Over the moon 「月をも飛び越す」というフレーズで喜びを表しています。また、I’m in seventh heaven.もよく使われ、こちらはユダヤ教やイスラム教におけるSeventh Heaven、7番目にして最も幸せな天国のことを指します。 足を洗う:Cut all ties 「繋がりを切る」、つまり「縁を切る」というフレーズです。Wash my hands of ~ […]
「Are you」と「Do you」の違いを知りたいです 今回は、読者さんから届いた質問にお答えします! どちらも「あなたは~ですか?」といった質問をする際に使われるフレーズなので、どっちを使ったらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。 文法的な違い まずは基本的な文法の違いから。 ・Are you + 【名詞 or 形容詞】 ・Do you + 【動詞の原形】 このように、「Are you ~」と「Do you ~」では「~」の部分に入れることができる単語が違います。 「Are you ~」の使い方 […]
顧客へのお知らせメールの表題は「Notice」でいいのですか? 今回は、読者さんから届いた質問にお答えします! 何かを通知することを「Notice」と言いますが、「Notification」という表記も見たことがあると思います。この二つの違いは何なのでしょうか? どちらも「通知」「発表」「告知」という意味で使われますが、「Notification」が名詞なのに対し、「Notice」は名詞だけではなく動詞としても使うことができます。 ========== ■ Notification ・)告知などの行為そのもの ・)正式な発表・告知 例)Please give me a notification when you are done. (あなたが終わったら通知ください) ■ Notice 【名詞】 ・)通知、予告、通告 ・)掲示、案内、看板 ・)注意、警告 【動詞】 […]
ここ最近は「新型コロナウイルス」の話題が連日取り上げられており、世界各国で警戒されています。 この「新型コロナウイルス」は、英語ではなんと言うのでしょうか? 「新型コロナウイルス」を英語にすると? 「コロナウイルス」は英語で「Coronavirus」と呼ばれます。ウイルスの外観に太陽のコロナのような突起が見られるため、コロナウイルスという名称で呼ばれるようになったと言われています。 学名は「Middle East respiratory syndrome(中東呼吸器症候群) coronavirus」で、略して「MERS Coronavirus」とも呼ばれます。 今回のコロナウイルスは新型であるため、「今までにない」「真新しい」という意味を持つ「Novel」をつけて「Novel Coronavirus」と呼称されているようです。WHOも新型コロナウィルスを「2019-nCoV」と定義しており、これは「2019年に発見されたNovel Coronavirus」の略称です。 今回は中国の武漢(Wuhan)で発生したとみられるので、「Wuhan Coronavirus」や「China Coronavirus」という呼称を使うメディアも多くみられます。 「WHO Declares Coronavirus Outbreak a Global Public Health Emergency」 […]
先日、「SixTONES」「Snow Man」の2グループがジャニーズ事務所よりデビューしました。2つのグループが同時にデビューするのは初めてのことであり、ファンもこのイベントをSNSで盛り上げました。 SNSでとても多く使われたのが「#ライバルがいるって最高だ」「#デビューおめでとう」というハッシュタグ。 それぞれ、英語にするとどんな感じになるんでしょうか? #ライバルがいるって最高だ It’s great to have a rival ライバルとは「競争相手」のこと。 「Competitor」「Opponent」「Enemy」なども近しい意味を持っていますが、それぞれニュアンスが異なるのでしっかり使い分けることが大事です。 Rival…同じゴールに向かってあなたと競争している相手 Competitor…あなたと競争している相手 Opponent……主に1対1の、倒すべき対戦相手 Enemy…敵意のある相手 また、「Friend」と「Enemy」を組み合わせた「Frenemy」という言葉もあります。これは「敵のようだけど友達」「友達を装った敵」の両方の意味で使われる言葉です。 #デビューおめでとう Congratulations on your debut Congratulations on making […]
ついにスターウォーズの最終章であるエピソード9が公開されます。 スターウォーズは数々の名言を生んでおり、「May the Force be with you (フォースと共にあらんことを)」のように日本語でも英語でも周知されているセリフも多いですよね。 そんな中で、登場キャラクターであるジェダイマスター・ヨーダは、とても特徴できな英語を話していることをご存知でしょうか?今回は、ヨーダの英語について解説します! ヨーダの英語は通称「Yodish」 「The greatest teacher, failure is(失敗は最大の師である)」 このセリフは、「エピソード8/最後のジェダイ」でルークに対して投げかけた言葉です。通常であれば、「Failure is the greatest teacher」となるはずですが、文法がおかしなことになっています。 英語は基本的に「S(主語) + V(動詞) + O(目的語)」で構築されますが、この文章のように、ヨーダは作中で「V + S」や「O + […]
「外国」「外国へ」「外国の」「海外」 上記はすべて同じように見えて、それぞれニュアンスが微妙に違います。 副詞としての「外国へ」「海外へ」 「外国へ」には、副詞の「Abroad」や「Oversea」が使われます。「Oversea」の方が海を渡るというニュアンスが強い為、「海外」と意味で使われる傾向があります。 例) 「I went to study abroad / oversea」(外国 / 海外へ留学しました) 形容詞としての「外国の」 「外国の」には、形容詞の「Foreign」が使われます。形容詞なので基本的に名詞などと組み合わせて使われます。 例) 「Foreign goods shop」(洋品店) 「Foreign language」(外国の言葉) 名詞としての「外国」 単に「外国」と言うだけの場合は、名詞の「Foreign […]
「赤=警告」「青=静か」など、色には「その色が持つイメージ」というものがあります。もちろん英語にも色を使った英語フレーズはありますが、そのイメージは日本語と必ずしも一致するわけではありません。 今回は、そんな色のイメージと色を使った英語フレーズを紹介します! ■ 白(White) 「白」には「純白」「清らか」「穢れなき」というプラスイメージがあります。一方で「血の気のない状態」「不健康な状態」など医療にまつわる英語にも青ではなく白がよく使われます。 ・Raise the white flag(白旗をあげる) ・White lie(優しい嘘) ・White as a sheet (顔面蒼白) ・Be in white terror(恐怖で真っ青になる) ■ 黒(Black) 「黒」は海外でも「不吉」「恐怖」「不名誉」「暗黒」などネガティブイメージが強めな色です。しかし一方で「(経済の)黒字」「混じりけのない色」といったポジティブなイメージもしっかりあります! ・Black market(闇市場) ・Blackmail(恐喝、ゆすり) […]
「あの走っている男の子を見て!」という時、英語で何といいますか? 今回は、読者さんから届いた質問にお答えします! なにかに注目してほしい時に、とっさに使える英語フレーズ。 基本的には3つの言い回しを覚えておくだけでOKです。 ■Take a look at that 一番基本的な「あれを見て」の表現。「That」を「This」に変えれば「これを見て」になります。 ■ Have a look at ~ 意味は「Take a look at this」と同じですが、近くのモノや場所を指すときはこちらの表現がよく使われます。 また、アメリカでは「Take a look at ~」、イギリスでは「Have a […]