「赤=警告」「青=静か」など、色には「その色が持つイメージ」というものがあります。もちろん英語にも色を使った英語フレーズはありますが、そのイメージは日本語と必ずしも一致するわけではありません。
今回は、そんな色のイメージと色を使った英語フレーズを紹介します!
■ 白(White)
「白」には「純白」「清らか」「穢れなき」というプラスイメージがあります。一方で「血の気のない状態」「不健康な状態」など医療にまつわる英語にも青ではなく白がよく使われます。
・Raise the white flag(白旗をあげる)
・White lie(優しい嘘)
・White as a sheet (顔面蒼白)
・Be in white terror(恐怖で真っ青になる)
■ 黒(Black)
「黒」は海外でも「不吉」「恐怖」「不名誉」「暗黒」などネガティブイメージが強めな色です。しかし一方で「(経済の)黒字」「混じりけのない色」といったポジティブなイメージもしっかりあります!
・Black market(闇市場)
・Blackmail(恐喝、ゆすり)
・Black sheep(嫌われ者、厄介者)
・Black eye(殴られたりして目の周りが青くなること)
・Black out(失神)
■ 赤(Red)
「赤」は血をイメージさせるため、「愛」「情熱」「興奮」「警告」などポジティブにもネガティブにも受け取れるイメージを内包しています。また、日本語の赤には「明らかであること」という意味もあるので「赤の他人」「真っ赤な嘘」という言葉がありますが、この表現は海外では使われません。
・See the red light(危険を感知する)
・Catch someone red-handed(現行犯で捕まえる)
・In the red(赤字)
・Paint the town red(はしゃぐ)
■ 青(Blue)
「青」は「誠実」「優秀」「清々しい」「陰気」「憂鬱」「根暗」といった両極端なイメージを持たれる色です。
・Blue blood(名家の血筋、貴族)
・Feel blue(気持ちが落ち込む)
・Out of the blue(青天の霹靂、突然に)
・Once in a blue moon(めったに起こらない事)
※「青信号」は「Green light」
■ 黄(Yellow)
日本では明るく活発なイメージを持たれる「黄色」ですが、海外では「裏切り」「卑劣」「臆病」というマイナスイメージを持つので注意してください。
・Yellow journalism(扇動報道、誇張報道)
・Yellow streak(臆病な性格)
※「黄信号」は「Amber(琥珀)」
■ 緑(Green)
「緑」は生命を感じさせる色として「活気」や「成長」といったポジティブイメージがありますが、同時に「未成熟」「半人前」というネガティブな意味も含みます。また、シェイクスピアの戯曲で使用されたときのイメージで「嫉妬」にも使われます。ちなみに、昔の日本では「緑」は「青」に含まれていたので、「青二才」「青年」など「若い」「未成熟」を表す言葉に「青」が含まれています。
・Green with envy(嫉妬する)
・Green youth(青二才)
・Get the green light(ゴーサインをもらう)
・Greenback(アメリカのドル紙幣)
■まとめ
日本と海外では微妙に色に対するイメージが異なるため、ちょっと違和感があるかもしれませんね。ただ、色に対するイメージを知っておくとフレーズも覚えやすくて便利ですよ!
日本ワーキング・ホリデー協会
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