英語で会話をしていると、意味は分かるけど文脈とは関係なさそうな、「ん?」と思うフレーズが出てくることはありませんか?
ほとんどの場合、それらは日本語の慣用句、英語では「イディオム」というものなんです。
今回は、知っておくと便利なイディオムを紹介していきます!
1)慣用句とは?イディオムとは?
慣用句とは、二つ以上の言葉が結びつき、新しい特定の意味をもつ表現のことです。比喩表現とも言われますね。
例を挙げると、「悪いことを辞める」という意味の「足を洗う」や、「嬉しいことのたとえ」という意味の「天にも昇る」などが慣用句にあたります。
気にかけていなくても、皆さんも普段の生活でも何気なく使用しているのではないでしょうか。
Idiom(イディオム)は、「慣用句の英語版」という認識でOKすが、厳密には「慣用句、成句、熟語(個々の単語の意味からは全体の意味が類推できない語句・表現)」のすべてを内包する言葉となるので、注意しましょう。
2)代表的なイディオム
天にも昇る気分:Over the moon
「月をも飛び越す」というフレーズで喜びを表しています。また、I’m in seventh heaven.もよく使われ、こちらはユダヤ教やイスラム教におけるSeventh Heaven、7番目にして最も幸せな天国のことを指します。
足を洗う:Cut all ties
「繋がりを切る」、つまり「縁を切る」というフレーズです。Wash my hands of ~ も同じ意味で使われますが、海外では足ではなくて手を洗うんですね。
(自分のことを)棚に上げて:Look who’s talking
自分のことを棚に上げた発言をした人に対して使うことで、「誰がそんなこと言っているのか、見てみろ」、つまり、「おまえには言われたくない」という意味で使われます。
手が付けられない:Untouchable
Untouchableで「触れることができない」という意味なので、これは日本語と同じ使い方ですね!
白紙に戻る:Back to square one
「すごろくの1マス目に戻る」という意味から「最初に戻る」というフレーズになります。
骨が折れる:Back breaking
日本語では骨折しちゃっていますが、海外では「背中を痛める」というフレーズで大変さを表現しています。
耳が痛い:That hits a sore spot
日本語では「他人の言葉が自分の弱点をついていて、聞くのがつらい」という意味で使われていますが、英語だと後半部分がなくなり、単純に「弱点を突かれた」になってしまいます。
3)まとめ
日本の慣用句もそうであるように、英語の慣用句・イディオムを覚えるには、遭遇するたびに調べて、ひとつひとつ覚えていくことが最も効率的な学習方法と言えるかもしれません。
今回紹介した慣用句・イディオム以外にもたくさん面白いフレーズがあるので、是非探してみてくださいね!
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